平成31年 小石會新年大会の記


                         金子 轍史


 


 平成31年小石會新年大会は、去る1月20日(日)グランドプリンスホテル高輪において、189九名の方々の出席を得て開催された。

 午前10時から受付を開始、10時半からの席上揮毫に続き、午前11時半から式典が行われた。川口流坡新理事長の年頭の挨拶に続いて、来賓の桑原喬先生よりご祝辞を頂戴し、新師範免許状、三光賞の授与へと進んだ。

 12時40分からは祝賀懇親会が行われ、楽しいひとときを過ごした。

以下、式典を中心に概略を報告する。


席 上 揮 毫


▽毛筆漢字部 川口 流坡、金子 轍史、森  草坡

▽硬 筆 部 後藤 青雲、加藤 春溪

 

第一部 式  典

          司会 金子 轍史

一、開式の辞       後藤 青雲

一、理事長挨拶      川口 流坡

一、来賓祝辞 五禾書房 桑原 喬先生

一、新師範紹介と免許状授与

              代表 岩田 敦子

              謝辞 五十嵐菖瑶

一、三光賞授与  久保 竹花

              西嶋 律男

           

 

第二部 懇親会

 

一、開宴のことば  布田 右石

一、乾杯         森  草坡

  中締め

 


 第一部 


        司会 金子 轍史 

 川口流坡理事量の先導のもと、来賓の方々が入場され、五禾書房・桑原喬先生、コンドー美術印刷・近藤善樹様が紹介された。

 

開式の辞

         副理事長 後藤 青雲

 皆様明けましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願い申し上げます。

 本日は来賓の先生方をはじめ、全国より大勢の方々にご参列いただき、誠にありがとうございます。

 これから、新師範の方々に免許状が授与されます。また式典に引き続き懇親会が行われます。どうぞ皆様、今日一日を有意義にお過ごしください。

 簡単ではございますが、開式のことばとさせていただきます。

 

理事長挨拶

 

              理事長 川口 流坡

 皆さん新年おめでとうございます。

 本日、ご来賓の桑原先生にはお忙しいところをお出で頂き、有難うございます。いつも小石會の為に貴重なご意見をお聞かせ頂き、感謝申し上げます。また印刷製本をお願いしております近藤様には、いつもご苦労をおかけしています。編集の三浦先生と連絡を取りながら、今後とも当会の為にご協力頂きますようお願いいたします。

 一昨年は前理事長の安齋春鳳先生が、また昨年には老本静香最高顧問が相次いで他界され、全く寂しいことになりました。ただ、中心には顧問の三浦冬石先生がご健在で、そのお力のお蔭で月刊誌の体裁を整え、定時刊行がなされているのだと思います。また、後藤青雲先生や林北亭先生などが新たに手本執筆者に加わり、頑張って頂いております。

 しかしながら、一番大切なのは皆さん自身の勉強の質と量です。とにかく書くことしか前進する道はありません。忙しい毎日とは思いますが、時間を作り、お清書を提出してください。

 今年の行事予定は新年号に掲載されておりますが、この新年会の後、春の検定試験、師範会と続きます。今年の師範会は、一泊のみと致しました。詳細は二月号以降に掲載されますのでご覧ください。

小石會展は昨年より半月ほど遅く、八月二十七日から開催されます。展覧会は小石會の顔ともいうべきもので、もっとも大切な行事です。また、肉筆の作品をナマで見ることができる機会でもあります。とにかく作品を仕上げなければ出品も出来ませんので、皆さん早めにご準備頂き、先生についておられる方々は指導を仰ぎ、多くの方々にご出品頂きますよう、お願いいたします。

それでは今日一日楽しく有意義な時間をお過ごし下さい。有難うございました。


来賓祝辞

      五禾書房  桑原 喬先生

 皆様明けましておめでとうございます。

 さて、毎年十二月になりますと、その年の出来事を象徴する漢字一字が選ばれ、清水寺の貫主の方によって揮毫される事が恒例になっています。昨年は「災」でした。

昨年は正月早々草津白根山が噴火し、霧島連山の新燃岳は今も活発な活動を続けています。また大阪北部、北海道胆振地方を震源とする地震が相次ぎました。今でも大阪付近を新幹線で通りますと、ブルーシートのかかった家々が車窓から見え、被害の大きさが窺われます。

 また、大型の台風が次々と接近、上陸し、とくに西日本を中心に大きな被害が出ました。確かに災害の多い年でした。

 以前、親しくして頂いていた関西のかな書道会の重鎮、小山素洞先生にお会いした際、淡路島の野島断層保存館にご案内頂きました。断層が地表に現れたところに造られた博物館で、地震の凄まじさがよくわかりました。

 その小山先生とは一緒にお酒を飲んだりしましたが、その際先生は「私は弟子に師風を追えとは言わない。それよりも古筆を友にし、古筆を追えという」と話しておられました。また、小山先生と同じ会の大井流月先生は「かなはリズムと流れだ。リズムがよくなければ流れもよくない。流れがよくなければ線もよくない」と言われました。阪神淡路大震災の話に及ぶ時、私はいつもこの両先生の話を思い出します。

 漢字、かなに限らず、皆さんも古典、古筆を友とし、そこからリズムや流れを学んで、作品の中に生かして頂ければと思います。このことが小石會の書の質を高めるものになると思います。

今年は災害のない年になって欲しい。とくに今年は平成最後の年で、今度の小石會展の時には、新しい元号になっているわけです。新しい時代に向け、皆様どうぞ健康に注意され、今年一年をお元気にお過ごしいただければと思います。

 

新師範紹介と免許状授与

 平成三十年に登第された師範二十四名が紹介され、川口流坡理事長より代表の岩田敦子師範に免許状が手渡され、会場から温かい拍手が贈られた。


新師範紹介

◎第四十五回小石會展特別賞

▽漢字部

加藤 史香、宮野 佳昭、延川今日子

▽硬筆部

久保 竹花、難波  恵、伊藤 彩希田口 星朱、鈴木美世子

◎師範検定試験合格者

▽漢字部

三輪 覚子、佐藤 如泉、松原 輝雲、五十嵐菖瑶

▽かな部

岩田 敦子、佐藤 友香、高見澤華楓

▽硬筆部

宮本 志穂、豊田久美子、川上 康子西嶋 律男、市川 峰雲、山﨑 桂秋佐々木香恵、森田 陽泉、鈴木 礼美

 

謝 辞

             五十嵐菖瑶

 平成三十一年の輝かしい新春を迎え、この佳き日に栄えある小石會師範の栄を賜り、新師範一同、喜びと感激で胸がいっぱいでございます。

 これも偏に、顧問三浦冬石先生、理事長川口流坡先生をはじめ、諸先生の心温まるご指導とご厚情の賜物と、心より深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 さて、私事で恐縮ですが、小石會との出会いは小学生の時でした。中学、高校、大学と、書に対する関心が高まるにつれ、小石會の書に魅せられ、先生方の書に憧れ、何時か少しでも近づきたいと思うようになりました。そして、何よりも書道が好きでした。このような思いで書道に取り組んできましたが、厳しい時代の流れの中で、何度となく挫折しそうになりました。「あなただけでなく、みんな厳しいんだ」―先生方からこのような励ましとご指導を賜り、家族の協力もあって、今日ここに立たせて頂くことが出来ました。まだ厳しい状況が続くこととは思いますが、本日のこの感動を忘れることなく、精進してまいりたいと思います。

 新師範一同、これからも研鑽を重ね、小石會発展のため努力をしてまいりますので、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申しあげます。

 おわりに、小石會の益々の発展と先生方はじめ皆様方のご健勝をお祈り申し上げ、新師範を代表して、お礼の言葉とさせて頂きます。


 平成三十一年一月二十日

          新師範代表 

       向陽支部 五十嵐菖瑶

 

三光賞授与

 

 平成三十年に三光賞(漢字・かな・硬筆三部門の師範に登第)対象者となった久保竹花、西嶋律男両氏が紹介され、川口理事長より賞状と記念品が授与された。


 休憩をはさんで第二部、祝賀懇親会へと移った。

 

第二部 祝賀懇親会


        司会進行 金子 轍史  林  北亭

 午後零時四十分から祝賀懇親会が開始された。布田右石副理事長による開宴の挨拶に続き、森草坡副理事長の音頭により乾杯。宴会の中で、朝早くから受付の業務に当たって下さっている冬苑会の方々、席上揮毫の準備や進行に当たられた方々が紹介され、感謝の拍手が送られた。

 宴が進むにつれ、式典では張り詰めていた空気がだんだんと緩み、温まり、そこかしこから笑い声が聞こえ、旧交を温めあい、グループで写真を撮りあう姿が見られた。

 フィナーレは新師範の全員が登壇、川口理事長の音頭のもと、江戸流に一本締めをもってお開き。


ご祝儀御礼(順不同・敬称略

コンドー・キヨシ美術印刷、石田梅雪、岡田播州、広瀬瑞春、萩原桂子、曽根芳子、矢萩香慧

出席者芳名(順不同・敬称略)

桑原喬、近藤善樹、三浦冬石、川口流坡、布田右石、森草坡、金子轍史、後藤青雲、寺田秋峰、味岡松葉、林北亭、石田梅雪、加藤春溪、河合嶺雪、藤吉香梅、新見敦子、秋山祥躬、岡芝泉、小林情覚、西田津世、三浦均、吉田趣延、青木和代、荒崎瑛竹、石井泉、植松永香、鵜飼正子、大川栖心、金子碩峰、小松小風、小山蓮雪、佐藤道子、杉山冬木、立花松月、原田朱雪、東原有香、平澤麗華、宮川和子、吉田栖香、五十嵐菖瑶、市川峰雲、岩田敦子、加藤史香、川上康子、久保竹花、佐々木香恵、佐藤如泉、佐藤友香、鈴木美世子、鈴木礼美、高見澤華楓、田口星朱、豊田久美子、難波恵、西嶋律男、延川今日子、松原輝雲、宮野佳昭、宮本志穂、三輪覚子、森田陽泉、山﨑桂秋、浅岡菖逕、東節子、天尾芳苑、荒井久石、飯田草趣、五十嵐和子、生田美紗、池上節子、池田瑛歩、池田玲舟、石井寿江、井関洋香、稲垣香趣、上野厚子、上平美趣、宇田知惠子、大倉野加代子、大島清趣、太田錦草、大貫光華、岡崎有里子、岡田播州、奥山伯泉、長永石、長律子、鬼崎好子、柿澤文子、葛西慶趣、春日光恵、加藤東雲、加藤秀子、金子季嶺、木村宗秋、木村奏葉、木村草耿、桐山翠耿、黒坂武司、毛塚とよ子、小島悦代、小林恵葉、小山雲嶺、小山夏蓮、近藤春聲、斉田一子、佐々木いく代、佐藤三翔、慈円仙彩女、重松智賀子、柴田裕子、島﨑夕佳、杉山敦子、杉山秀蓮、鈴木かよ子、鈴木翠風、曽根芳子、園原裕子、染谷保之、高井郁香、髙井ふぢ子、高嶋濤聲、髙橋純蓮、高橋春江、髙橋義憲、田中裕子、田中藍州、田村静子、土田藍朱、土屋睦蓮、土金久仁子、富川由彩、中川敏子、中島千佳、中出紅木、永野有弥、中村桜朱、中村和子、中村紫葉、成山孝子、西村冬栄、日東看流、根岸ゑみ子、根本俊子、萩原桂子、原多津恵、原田朱美、樋口彩波、平木照子、平吹洋子、広瀬瑞春、深澤松声、藤森一葉、舟田春露、星野百合子、本多弥与江、松村亜紀乃、丸田京子、三浦趣泉、満身清子、皆川蒼覚、宮崎郁子、宮崎春泉、明神杏香、三輪恵風、村上由姫、本岡加寿代、森下梨花、守都里美、守都正候、矢田春江、柳視英子、梁田英華、矢萩香慧、矢部華芳、矢部紫香、山下陽趣、山田明美、山田秋浦、山本歩美、山本草琇、山本雅美、弓場香雪、横原玲趣、吉谷光雲、田倫子、渡辺栄雪、渡邉恵華、渡邉由光

 

 

 

 

 

 

 

 



書道研究小石會は,実用

から芸術としての

書]まで幅広く文字の

美しさを追求する書道団

体です。

どうぞ,私たちの活動を

ご覧さい。